いよいよ始まる最終日。
ここでちょっと唐突に第12期雀王決定戦および第18期雀王決定戦の最終日開始時(3日目終了時点)のスコアについて書いてみたい。
ここでちょっと唐突に第12期雀王決定戦および第18期雀王決定戦の最終日開始時(3日目終了時点)のスコアについて書いてみたい。
第12期雀王決定戦、最終日開始時スコア
鈴木たろう +342.3
矢島亨 △23.6
木原浩一 △139.5
伊達直樹 △182.2
鈴木たろう +342.3
矢島亨 △23.6
木原浩一 △139.5
伊達直樹 △182.2
第18期雀王決定戦、最終日開始時スコア
堀慎吾 +234.3
矢島亨 △7.0
金太賢 △110.6
渋川難波 △119.7
堀慎吾 +234.3
矢島亨 △7.0
金太賢 △110.6
渋川難波 △119.7
この2つのスコアは今年の最終日をトップで迎える矢島亨が過去に参戦した2回の雀王決定戦、その最終日開始時の物である。
第12期、この時は既に大差をつけていた鈴木たろうが16,17回戦も快走して最終日後半はもはや完全な消化ゲームだった。
ちなみに矢島は最終戦に四暗刻を自模っているが、これはもはやただの敗戦処理のオマケだったと言える。記憶している人もわずかだろう。
ちなみに矢島は最終戦に四暗刻を自模っているが、これはもはやただの敗戦処理のオマケだったと言える。記憶している人もわずかだろう。
そして昨年度の第18期、
これは多くのファンの記憶にまだ新しいと思うが、
この240P差を矢島は最終戦開始時には57.2p差まで詰めていた。
その大半は19回戦のトップラス、特に南3局1本場で和了した驚愕の四暗刻による点が大きい。
が、最終戦では堀慎吾の前に屈して12期以来2度目の”準雀王”に甘んじる事になっている。
これは多くのファンの記憶にまだ新しいと思うが、
この240P差を矢島は最終戦開始時には57.2p差まで詰めていた。
その大半は19回戦のトップラス、特に南3局1本場で和了した驚愕の四暗刻による点が大きい。
が、最終戦では堀慎吾の前に屈して12期以来2度目の”準雀王”に甘んじる事になっている。
そして今年、その矢島が上述の通り以下のスコアで最終日を迎える事となっている。
矢島亨 170.9
堀慎吾 66.7
金太賢 △114.8
吉田基成 △122.8
矢島亨 170.9
堀慎吾 66.7
金太賢 △114.8
吉田基成 △122.8
2位に100P差で残り5半荘、というのをどの程度のリードと考えるべきか、というのはちょっと難しい。
”ほぼ無いような物”と言うべきか。確かに協会ルールなら一発でひっくり返せる範囲なわけで、全くもって安泰ではない。
特にタイトル戦決勝という特殊状況では他3人は本当にギリギリまでこのポイントを捲る事"だけ"を考えてくるわけで、これが想像以上に大きく場に影響する。
ただ一方で優位である事も事実、
例えば最終日最初の半荘で矢島がトップを取れば、残り4回で最低でも2位に150P以上の差をつける事ができる。これでも確定ではないが、かなり優勝が現実的なスコアにはなってくるだろう。 逆に言えば2着の堀でさえ、矢島とトップラスを決めても矢島に並ぶに過ぎない、この点は大きい。
本人はどのような心境だろう。
戦略的な観点から考えれば「まだ特に意識はせず。ここで堀にトップラスを決められても振り出しに戻るだけだし、攻めの姿勢を崩さず」、これで間違いないと思う。
ただ一方で、心境的な点ではどうだろうか。
3回目にして掴みかけている協会の頂点、平静を装いつつも内心は期待と不安の嵐が吹き荒れている気がしないでもない。
2位の堀慎吾も条件的にはまだ楽な位置である。
上述の通り100P差なんて協会ルールなトップラス1回でひっくり返る。
仮に16回戦でトップラスを決められたって、まだ4回をじっくり行けば逆転の芽はある。
戦略的な観点から考えれば矢島と同じく「いつも通り」だろうし、心境的な点ではむしろ追う側の気楽さがあるかもしれない。
金と吉田だってまだわからない。
特に金について言えば彼が連覇を決めた第17期雀王決定戦、最終日開始時に下石戟とついていた差が280Pであった事を考えると、今回の約300Pも似たような物といえるだろう。
吉田ともども最終日での奇跡の逆転に並々ならぬ意気込みで挑むに違いない。
あと5回ある、
されどあと5回しかない。
そんな今年度の協会最強を決める最後の戦いがいよいよ今週末11/7(土)に行われる。
第19期雀王はだれになるか、ご視聴して頂ければ幸いです。
あっ、
最終日1半荘目の観戦記は私が担当いたします。
そちらもよろしければ是非ご覧ください。