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2019年4月5日金曜日

私見にともなう麻雀プロ紹介その12:小川裕之

競技麻雀の世界に生きている中で、
常々戦術テーマの一つとして話題になるのが「読み」である。

相手の手牌を推測するこの行為、
人によって戦術としての重要度やアプローチ等への解釈が一番大きく異なる部分の一つである。
時代によるトレンドもある。

10数年前の科学する麻雀の全盛期には「不要」という考え方が強く推された時代もあった。
僕自身もそんな時代を生きた中で、「読みを過信するのは危険」と説いてきた事が結構ある。


ただ正直に言えば、
これは読みという行為への信頼性を僕が多少なりとも疑ってる点は勿論なのだが、
それと同時に
「僕があまり自分自身の麻雀に強い自信を持っていない事の表れなのではないか?」
と自分に問う事もたまにあったりする。

読みというのは自信が無いと出来ない行為なのだ。
目に見えない事象に対して出来る限り細かい情報を拾って可能性を消去していく、
そして最後には確率を加味してそこに対して意志を持った一手を打つ、
これをするには麻雀を打てば打つほど強い精神力が求められる部分が大きい。

そんな中で、
今日紹介するこの男、
協会でも随一の「己の読みと心中するタイプ」と僕が思っている打ち手である。


小川裕之
第8期デビューした後に順調な昇級を重ね、今やAリーグの常連の一人として知られる男である。
彼の麻雀は高い技術力や冷静な状況判断力を持ち合わせているのは勿論だが、
所々で見られる自分の読みを前提とした「尖った一打」がとても面白い。

断っておくと僕は彼の麻雀は「異質」と呼ぶ範囲とは思っていない。
異質でいえば僕の中での代名詞は角谷さんだし、
「意図が読めないな、、、」と思った回数は多分金あたりに対しての方が感じた事は多いと思う。

小川の麻雀を見て何度も思ってきたのは
「ああ、なるほどそう読んだのか。気持はわかるけど俺にはそこまで読みと心中はできない・・・」
この感覚である。

そういう意味で、以前にこのブログでも紹介した同じくAリーガーの仲林圭とは僕の中で結構相対的な打ち手の一人だったりするわけで。

改めて、
彼の麻雀は高い技術力と時折見せる自分の読みに身を預ける進行がとても魅力的で、
「数多の協会員の中でも一番玄人好みの麻雀」と僕が思ってる一人だったりする。
その裏に見えるのは彼の彼自身の麻雀、読み、これに対する自信だ。

”自信とは、その人の、その人自身に対する肯定的な「解釈」や「思い込み」である”
こんなセリフを元に考えるなら、
彼の麻雀は「協会一理論的でポジティブな麻雀」とでもいうべきだろうか。
そのスタイルが時に彼にしかできない勝ち方、負け方を作り出す、それも含めて非常に魅力的な打ち手である。
そしてもちろんその総合力が確かな物なのは疑うまでもない。

大きな体と愛想の良い人柄で知られる彼、
だが無論麻雀には熱い根っからの負けず嫌いである。

思えば彼と知り合った時のは六本木にあったとある雀荘だったが、
当時の彼はまだ会社員だった。
そんな中で麻雀の世界に魅せられて会社をやめメンバー業を始め協会に入り今に至った彼、
30間近の男がこの決断をするのは結構勇気があると思う。(僕はしたくても出来なかった身としていろいろな敬意を感じる部分もある。)
そんな人生歩いてきた男が勝ちにこだわらないわけもない。
第一線で戦ってきた男の中で負けず嫌いじゃない奴なんているはずもないのだが。

思えば彼とリーグ戦をやるのも第11期のB2以来、つまり7年ぶりか。
・・・・考えてみると過半数くらいの人と「B2以来●●年ぶり」だな。いや、俺のキャリア的には当然そうなるのだが。

まあそんな彼、
今期のAリーグがいよいよ始まる中、
興味のある人は改めてチェックしてみてください。

と、
今期のAリーグ対戦者の中で、まだ記事書いたことない人が数名いるのに気づいて書いてみたのでありました。
気が向いた時に阿賀さんとか小室とかも書いてみるかな。
・・・・正直にあまりネタがうかばないがw

2019年4月3日水曜日

フリー麻雀での出来事 その12 パオ

このブログを読むような麻雀バカの皆さんに今更書く事でもないかもなのだが、
麻雀には「パオ」と呼ばれるルールがある。

これは
・大三元の3つの三元牌
・大四喜の4つめの風牌
・四槓子の4つめのカン
これらを鳴かせた人、つまり「役満を確定させた人」に適用される罰則であり、

ツモなら全額、
ロンなら放銃者と折半、
で点数を払う制度である。


このルール、
競技団体は採用をしていない所が結構ある。
「無意味」という考え方が最近ではもう定番になってきているとも個人的には感じる。

理由の一つとして、
まず「”他家の迷惑”という考えでいえば、役満確定の副露以外にも幾らでもある」という点がある。
早いドラ切り、染め手に対する薄いケア、数え上げりゃキリが無い。

そしてそれ以上に、昨今では「麻雀は他家に全く影響が出ない打牌なんて不可能であり基本は自分の利を優先すべき」って考えが主流になった点である。

思えば僕がプロになった15,6年前は、
麻雀では「他家に迷惑をかけるような打牌をするのはダメ」という考え方が結構主流だったと思う。
というか「鳴かせたからには責任をとれ」という言葉はフリーなどで今でもたまに聞く。
協会に入った時に先輩にこの手の(今考えると理不尽な)叱咤を受けた事もあるし、
競技麻雀だと「目が薄くなった人はおとなしくしているべき」という考え方が主流だった。(役満条件を狙って怒られた事もあったし)

でも研究が進みこれらの考え方が否定され「麻雀に迷惑じゃない一打はない」が主流になり、
そして昨今はネット対局放送の増加により「観戦」から麻雀に入る人が増えた中、
このルールはますますローカル感が高まっているとも思う。
競技者でも採用が減ってきている以上、巷にもこれを「一般的ではない」と意識する人は増えているかもしれない。


そしてフリー雀荘では多数の店で今でも採用している一方で、
そもそも発現頻度が低い、適用がされるシーンは滅多にお目にかからない事象である。

僕自身、
フリー雀荘に足しげく通った中で、3つ目の副露が出たシーンは見た事あるし、
その後の放銃で折半払いが成立したところも見た事は何回かあった。
が、ツモあがりでの全額親っかぶりというのは見た事がなかった。

・・・過去形なのは昨日ついにそれを見たからである。
1177 ツモ 1 白白白(ポン) 發發發(ポン) 中中中(ポン)

白をポンさせた人の一人かぶり、32000点の払いでゲーム終了となった。
ちょっともめたのが祝儀Pについてである。

祝儀Pはツモなら2万点×3=6万点、ロンなら3万点、のルールだったのだが、
・パオ責任者が6万点払う
・パオ責任者が3万点払う
・全員で2万点ずつ払う
どれかメンバーに問い合わせたら
「パオでのツモ和了は放銃扱いなのでパオ責任者が3万点払う」との事。
まあここら辺は店の決め次第なので、「ふーん」という感じだった。

だが、ふと思ってメンバーと話す。
『和了者からすると、本来なら6万点貰える所を3万点になるのだから、ちょっと損するカタチなんだね』
「まあそうですね。でも役満あがったんだからそれぐらいは広い心で許して頂ければ」

なるほどw
他の店とかどうなんだろうなあ。
パオ自体がハウスルールだから明確な決めなんてないし解らん。


というか、
改めて思ったんだけど大三元以外のケースで「パオ」が適用されたのを、
フリー雀荘で見た事ある人っているんだろうか?

だってフリーには大四喜ダブル役満扱いとかないから、
大四喜の4つめの風牌なんてポンせずに両面とかの聴牌にする人が普通だし。
まあでも超早い巡目での即4副露とかは可能性0ではないか。
でも四槓子の4つめのカンなんて、
そもそも四槓子自体が空前絶後のレア役と考えると「見た事ある地球上にいるのかよ」ってレベルだよね。

色々と考えると、
「大三元以外の役満でパオが適用されるのを僕がこの目で見る前に、日本のフリー雀荘からパオが無くなるんじゃね?」
とか思うわけである。

いつか「パオって何ですか?」って協会の後輩に聞かれる人か来るのかなあ。
別に来ても不思議じゃないとも思うのですよね。

2019年4月1日月曜日

Mリーグ元年が終わり、2019年度が始まった

昨日、
2018年度最後の麻雀界を大きくわかせた話題と言えば、
Mリーグ初年度の終了、
多くの業界関係者が夢に描いてきたこの大舞台の実現、
そしてその中で優勝したのは赤坂ドリブンズ(園田賢、村上淳、鈴木たろう)、
改めておめでとうございます。
https://mahjong.abematimes.com/posts/5982727

このMリーグ元年、
多くのスポットライトがこの麻雀業界にあたり、
多くの芸能人・著名人がこのMリーグを注目してくれて、
昔から知ってる多くの選手がスポットライトを浴びた一年、
特に園田は長い間この業界にて中々に注目を浴びない期間が長かった姿を見てきただけに、感慨深い。
僕がこの業界に入って今日でいよいよ17年目、
こんな時代が来た事が本当にうれしい。

もちろんまだ業界が多くの課題を抱えるのも事実。
Mリーグは言うなら、この麻雀協会にいきなり現れた夢の離島みたいなもので、
この業界自体の大部分はまだそれと深い溝を持ってる部分もある。

ハワイとアメリカ?
シンガポールとマレーシア?
ガリバー旅行記に出てくるバルニバービ王国とその空中要塞ラピュタ?
いずれにしてもそんなMリーグと麻雀業界の溝を少しずつ埋めていければ、
この業界にいる多くの人に課せられた重要なミッションなんだろう。
これは僕含めて多くの関係者にとって他人事じゃない。

んでさ、
今日は4/1という事で、
こんなネタをtwitterに投下してみた。


https://twitter.com/s_takenaka0821/status/1112512555828731904

まあ個人的には、
「エイプリルフールらしく解りやすいウソでも一つ投下するか」
とか思ったのですが、

知人からラインは来るわ、
ツイッターで拡散されるわ、
協会の友人にも問い合わせがあったらしく注意食らうわ、
世間には全くもって冗談っぽく見えなかったらしい(^^;)

まあ、
ちょっとだけ申し訳ないと思いつつ(4/1だしあんま反省してるわけではない)、
一方でこれがあまり冗談に見えなくなったという事実、
麻雀界が大きく変わった事が実感できる事実が多少なりとも嬉しい。
5年前なら「アホか」で一蹴されただろうな・・・・

さて、
いよいよ2019年度も始まった。

残念ながら日本テレビでの放送は無いけれど、
僕も今年はいくつか放送対局出る勝負の年、
少しでもこの業界を盛り上げるのに貢献したいですね。
いい勝負作りたい。もちろん勝つという結果付きで。

・・・いや色々と憂鬱な点もあるけど^^;
なんせ相手が相手なだけに。


Mリーグねえ、
さっき書いたように、
僕から見てMりーぐは遠く離れた孤島の様に見えます。
どうしたらたどり着けるかなんて見当もつかない。
「目指す」と言われても・・・ってレベルで。

でも僕が「目指してない。無理だろ。」なんて言ったら、
この業界に夢を見てる多くの若手になんか申し訳ない部分もあるので、
まずは頑張ってベストのパフォーマンスで夢の舞台を見据えていきたいと思います。
2019年度、やったりますかね。

ちなみに、
そんな感じの意気込みを先日協会チャンネルでもちょっと話したので、
お時間ある方BGM代わりにでも是非^^;