麻雀において、
アガリ逃しとか、放銃とかって、勝敗に直結する出来事ではある一方で、ある程度「結果論」が含まれるものである。
麻雀のような不完全情報ゲームでは、結局打ち手ができる事は「推察」の域を超えない物が多く、
”自分を信じ切れていれば”ってケースは確かに存在するが、一方そのせいで裏目を引いてた可能性があるケースも大半である。
そこを反省したがる人ってすごい多いけど、「ちょっと反省のポイントがずれてるな」と感じる事は競技やってると多々ある。
ただ一方で、
「点数条件の把握ミス」
「染め手の多面待ち把握ミス」
ここらへんはもうあきあらかに数学的な絶対条件を取りこぼしたわけであり、ミス以外に表現ができない事象と言える。
だからこそこういった基礎的な点については出来る限り冷静丁寧正確に正しい行動をする、
競技選手が一番心がけなければいけない点でもある。
まあそれでも、実際にその場に立たされると、精神的な動揺とか見落としとかするケースなんて多々あるし、その度に多くの選手は死にたい気分になるのだがw
先週末、雀竜位B級が行われた。
結果から言えば224421331141のプラス60PチョイでB級残留となった。
が、久々に盛大にこの「数字条件に沿えなかった」という事態が起きたのが11半荘目。
この時点で約50Pのプラスだった中、
オーラスに以下のような点棒状況。
※ある程度はアバウトです。
東(自分) 19000
南 33700
西 16300
北 31000
この最後の親番をなんとか連荘したかったのだが、
最後のツモでも聴牌する事ができず以下の牌姿になった。
五五五六八234579北中中 ドラ南
ちなみに各家の仕掛けにより、ハイテイは北家(自分の上家)である。
ここにきて聴牌出来なかった事にガックリしながらも、
「このままだと西家が聴牌だった場合に捲られる」という点をまず考えた。
そして問題が南家のタンヤオ仕掛け。
ドラも既に切られていて、副露したピンズ・ソーズを見てもタンヤオのみ1000点濃厚。
そして副露と最終手出しの5sから、もはやソーズテンパイほぼ確定。
というわけで当然差し込みを考えた。
最終手出し5s、当然マタギの36sか47sが大本線、
そう考えて場に2枚切れの4sを切った。
が、お声かからず、、、、
「後は西家がノーテンなのを願うだけか」
と考えていたのだが、
トップの為に聴牌維持をしなければいけない南家が切った③を西家がチ―する。
こうなるともはや西家の聴牌も確定的、
その光景を絶望しながら見ていた中で、
同じく聴牌維持が必須の北家が6sをツモ切る。
ここで自分の手牌に目を下す。
五五五六八23579北中中 ドラ南
さっきまでだったらチーして聴牌に取れていた牌、
がここで鳴いても結局はノーテンのまま。
「イーシャンテン崩さなければよかった、このケース(仕掛けで自分にハイテイが来る事)を見落としてた・・・」
と思い絶望しながらハイテイをツモって北を切る。
あけられた南家の手は3sと7sのシャンポン待ち。
手役はタンヤオのみだった。
そして、ここに来て色々な見落としに気づく。
まずそもそも、
ぬき打つならシャンポンの可能性がある7sの方だった、という点。
4sは既に2枚切れているし、ここは両面しかほぼない。
7sは今回のようにシャンポンがありえた。
それ以上に、
なぜハイテイで悠長に安牌を切ったか、という点である。
ここできっちり3sを切れていれば、タンヤオ・ハイテイの2000は2600、
100点差で3着を死守できていた。
というかそもそも6sはチーするべきだった。
ハイテイツモを南家までまわせる。(ツモってくれれば3着死守)
チーした後に3sを切る事も出来た。
いずれか一つでもちゃんと頭が回っていれば3着を死守できた事実に気づき、
もはや最終戦始まる前に死にたい気分になったわけである。
ただまあこうして終わってみれば当然の選択なのだが、
ハイテイが自分に回ってきたときに、組めていた聴牌を抜き打ちにより組めなかった事に絶望して冷静な判断が出来なかった事について、
色々と反省しつつも、「競技麻雀難しいわ・・・」と思ったのである。
そして残留にはトップがほぼ必須の最終半荘、
運よく最終局をトップ目で迎えたラス親、
自分の10000点ちょい下の2着目である鹿がどう考えても自分を捲りに来ていないチーをしてきた(鹿は2着のまま堀良三がラスで半荘を終わらせればトータルで卓内1位になるため)。
その中で
・あと4万点位かせげば卓内1位になってA級にいける目がある。
・ただ次局にいけばハネツモ等で鹿にトップを捲られる可能性がある。
⇒ そうなると残留があやうい。一方この局で終わらせればほぼ残留決定、しかも鹿はこの局自分を捲りに来ていない。
となった中、色々と考えたがまあ堀が和了して今年の僕の雀竜は残留で終了となった。
うーんやっぱり11回戦で冷静になれなかった事について、
難しさも覚える一方で後悔が強い。
ここでちゃんと20P死守できてればまだ最終戦で同卓の堀・鹿を捲れる目途もたってただけに。
終わってみればの残留に喜びは覚えつつも、色々な後悔も残る今期の雀竜B級でした。
そして来年はいよいよ13回目のB級。
協会18期中、13回B級にいる男。
・・・・協会記録かこれ?