麻雀漫画読んでてふとこんな牌姿が目についた。
③③④④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑦⑧⑧
んー、、、、ややこしい。
何切ったら何待ちだこれ?
そもそもあがってないのか?
実戦の麻雀では、いきなりこんな多面待ちを突き付けられる事はほとんどない。
そもそも面清自体が滅多に出る手役ではないし(その前に大体は副露が入るので)、
聴牌に至るまでのあいだに「⑤が入ったら③⑤⑥⑧⑨待ち」とかちゃんと事前予想をするからだ。
なので漫画とかでこういう風にいきなり清一色多面待ちとかを見せられると少々悩む。
ぱっと見の第一感は⑦切りだった。
③③④④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧⑧
③④⑤⑧待ちである。
③③④④④⑤⑤の3面待ちと
③③⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑧⑧の3面待ちの複合、
とでもいうべきか。
ちなみに④切りでも似た形の③⑤⑦⑧待ち。
だが他に待ち無いかを頭の中で探しながら漫画読み進めると
「③切りもしくは⑧切りで②⑤⑥⑨待ち・・・」と書いてあった。
へ?
筋がちがう2つの牌なのに待ちが全く同じになるなんてケースなんてあんの?
ちょっとびっくりしながら牌姿をよく読み解いてみる。
するとこの形の面白さに気づいた。
まず③切り
③④④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑦⑧⑧
解りやすく牌姿を切ると
③④④④⑤ ⑤⑥⑥⑦⑦⑦⑧⑧
④を雀頭としたピンフ形の⑥⑨待ちと
③④④④⑤⑤⑥⑥ ⑦⑦⑦⑧⑧
⑧を雀頭としたタンヤオ形の②⑤待ち
この2つが合わさって確かに②⑤⑥⑨待ちである。
そして⑧切り
③④④⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑦⑧⑧
これも解りやすく牌姿を切ると
③③④④④ ⑤⑤⑥⑥⑦⑦⑦⑧
③を雀頭とした高め⑥の⑥⑨待ちと
③③④④④⑤⑤⑥ ⑥⑦⑦⑦⑧
⑦を雀頭としたタンヤオピンフ形の②⑤待ち。
確かに両方の牌姿とも同じ待ちである。
しかし両方とも同じ待ちでありながら雀頭とピンフ形の関係性が完全に逆転しているというレアケース、
過去に多くの麻雀漫画や実践譜で複合待ちを見てきたが、
こんな牌姿は他に例を見た記憶が無い。
「よく考え付いたなあ。凄い。」と感動した。
昔このブログでも紹介したが、
片山先生のノーマーク爆牌党には、
「2444のような2面待ち。ただしタンキの形であがればイーペーコー、カンチャンの形であがればサンアンコウになる」
という凄いマニアックな牌姿もあった。
昔気質の麻雀漫画には、こういった見るに麻雀の牌姿メカニズムの複雑さを知らしめるような凄い牌姿や面白い作品がやっぱ多かった。
そんな作品たちがあったから僕はますます麻雀にはまっていったわけで、
僕の麻雀プロとしての原点の一つでもある。
そんな事を久々に思い出させてくれる作品を見てちょっと感動し、
気づいたらスマホで写真を撮っていた。
だが、、、
店員「何してるんですか?」
ワシ「いや。凄いんだよこれ。だって切った牌は筋ちがうのに待ちが・・・・(ry」
数分後
店員「何が感動的なのかよくわかんないっす。というか複雑な牌姿見てたら目がチカチカしてきました」
若者世代と自分世代の感覚の差も改めて思い知らせてくれたのであった。
今の若い人たちは麻雀パズルとか解くような経験もないだろうしなあ。。。。
うーん、
結構凄い感動したんだけど、共感してくれる人ってやっぱ少ないんだろうか。
自分の麻雀に対する感性ってやっぱオタクの領域なんだろうな。
別にいいんだけどさ。